
来年以降、パソコンの価格が大きく上がると言われている。
理由はシンプルで、メモリが足りなくなるからだ。
今まで一般的なパソコンに使われてきたDRAMよりも、AIデータセンターなどで使われる**高性能メモリ(HBM)**のほうが圧倒的に儲かる。
そのため、メモリメーカーは「一般向けDRAM」ではなく、「AI向け高性能メモリ」へと生産をシフトしている。
DRAMが作られなくなり、価格が爆上がりする
その結果、DRAMの生産量は減り、メモリは枯渇状態になる。
当然ながらメモリ価格は上がり、それにつられてパソコン全体の価格も上昇する。
しかも厄介なのは、パソコンのスペックは据え置きなのに、価格だけが上がる可能性が高いことだ。
つまり、去年と同じ性能のパソコンが、来年は数万円高く売られる、そんな世界になる。
3万円台で買えたChromebookも、来年は…
僕は最近、3万円台のChromebookを買った。正直、かなり満足している。
Chromebookは、メモリ8GB、ストレージ64GB程度でも動作は軽い。
ブラウジングや文章作成、動画視聴くらいなら、全く問題なく使える。
しかし来年以降は、このクラスのChromebookでさえ、5万円台、下手をするとそれ以上になる可能性がある。
中身は同じなのに、値段だけ上がるというのは、なかなか厳しい話だ。
WindowsやMacは、もう「最低ライン」が高すぎる
一方で、WindowsやMacはどうか。
今の時代、メモリ16GB、ストレージ512GBがほぼ最低ラインになっている。
しかも高速なメモリや高性能なストレージでないと、体感速度は一気に落ちる。
安く済ませようとすればストレスが増え、ちゃんとした構成を選べば価格が跳ね上がる。
メモリ価格が上がれば、WindowsやMacの価格がさらに上昇するのは避けられないだろう。
普通のパソコンが「贅沢品」になる時代
正直に言うと、これからは僕も普通のWindowsやMacには手が出せなくなりそうだ。
ただ、今の自分の使い方ならChromebookで十分で、仕事も日常も特に困らない。
問題は、そのChromebookですら、値上げの波を避けられないことだ。
まとめ:安くパソコンを買える時代は、もう終わりかもしれない
AIの進化そのものは止められないが、その裏で一般向けパソコンや普通のユーザーが割を食う構図になっている。
これからは、「何をしたいのか」を明確にし、必要以上の性能を求めないことが重要になってくる。
そうしないと、パソコンはどんどん手の届かない存在になっていくだろう。
少なくとも、安くてそこそこ使えるパソコンを気軽に買える時代は、終わりに近づいている。
そんな予感がしてならない。


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